小学校受験の基本知識と全体像

小学校受験とは、国立や私立の小学校に入学するための適性検査や考査を指します。小学校受験の大きな特徴は、子どもの学力だけでなく、社会性や身体能力、さらには家庭の教育方針まで多面的に評価される点にあります。そのため、子ども一人の努力だけでなく、親子が一緒に準備を進める必要があるのです。

それでは、小学校受験の基礎知識について、順を追って詳しく見ていきましょう。

小学校受験の基礎知識

小学校受験では、ペーパーテスト、行動観察、運動・制作課題（身体能力・器用さ）などの多様な試験が課されます。これらを通じて、学校側は子どもの認知能力だけでなく、協調性やコミュニケーション能力などの非認知能力を含めて、総合的に判断します。

また親子面談を通じて、保護者に対しても、志望動機や家庭の教育方針について質問されることが一般的です。学校の建学の精神や教育理念に共感し、家庭と学校が協力して子どもを育てていけるかどうかが重視されるためです。

私立小学校と国立小学校の違い

小学校受験を検討する際、私立小学校と国立小学校のどちらを受験しようと迷う方は多いかと思います。それぞれに異なる特徴があるため、ご家庭の方針や経済状況に合わせて選択する必要があります。

比較項目	私立小学校	国立小学校
学費（入学金・授業料）	学費は公立に比べて高額になる傾向がある。 入学金や授業料のほか、施設費や寄付金が求められる場合もある。	学費は私立に比べて抑えられる 入学金や授業料は無償。 ※年間諸費は別途必要なことがある
教育方針の独自性	学校ごとに明確な建学の精神があり、家庭の教育方針や子どもの個性に合わせた学校を選びやすい 独自の教育プログラムや特色ある活動が豊富。 （英語教育／国際バカロレア（IB）プログラム／ICT教育／STEAM教育／プログラミング　等）	教育方針は、附属大学の教育学部の研究テーマによって異なりさまざま。 教育研究機関として設置されており、その時点での最新の教育理論における教育が実践されている。
施設・設備・教員	アフタースクールなどの各種施設や教材、体験の機会が充実している。 公立小学校と比べても、教員の異動が少ない。	一般的に、公立小学校よりは施設は充実している。 教育実習が頻繁に行われ、また他小学校の教員が入れ代わり立ち代わり、研究授業を行うことがある。
選考方法（抽選の有無など）	学校ごとの方針を理解した対策や自己アピールが重要になる。 大半の学校で親子面接や保護者面接が行われる。 欠員が出た場合に2次・3次募集がある学校もある。	試験の前後に抽選があり、「運」の要素が強くなる傾向がある。 最初に抽選が行われ、外れると試験を受けられない小学校もある。 面接を行わない学校もある。

 

小学校受験にかかる費用の内訳

小学校受験には、準備段階から入学後まで相当な費用がかかります。一般的に、受験準備から入学までの総額は100万円から300万円程度が目安とされています。ただし、家庭によって準備の仕方が異なるため、実際の費用には大きな幅があります。

具体的な費用の内訳は以下の通りです。

• 幼児教室の授業料：首都圏の年長の場合、1か月約40,000円～100,000円。
• 模擬試験代：1回あたり5000円〜3万円。志望校別テストは高額になる傾向。
• 教材費：ドリルや問題集は1冊1,000〜2,000円。
• 受験料：1校あたり2〜3万円。3〜4校受験すると6〜12万円
• 受験用の服装・靴・バッグ：親子合わせて5万円〜20万円
• 願書用写真代：1校あたり1〜2万円

これらに加えて、夏期講習や入試直前の特別講習、絵画教室や体操教室に通う場合は、さらに費用が上乗せされます。

このように、準備の仕方次第で費用は大きく変動します。家庭の経済状況を考慮し、無理のない範囲で計画的に準備を進めることが大切です。

小学校受験の準備はいつから？年齢別の進め方とスケジュール

小学校受験を検討し始めたとき、多くの保護者が最初に直面する疑問が「いつから準備を始めればいいのか」というものです。準備期間が短すぎると十分な対策ができず、逆に早すぎると子どもの負担になる可能性もあります。

ここでは、理想的な準備開始時期と、受験本番までの年間スケジュールについて具体的に解説していきます。

受験準備を始める最適なタイミング

多くの家庭では、試験本番の約1年半前にあたる「年中の4月頃」から本格的な受験準備を開始しています。この時期を基準とする理由は、小学校受験で重視される要素が、短期間の学習では身につかないものばかりだからです。

たとえば、小学校受験では季節の草花や年中行事についての知識が問われることがあります。「シクラメンはいつ咲くのか」「子どもの日に食べるものは何か」といった問いに答えるには、実際に体験を通じて学ぶことが効果的です。長い期間があれば、春夏秋冬の行事をそれぞれ体験し、自然な形で知識を身につけることができます。

また、箸の持ち方や服のたたみ方、あいさつといった基本的な生活習慣も、試験直前に慌てて身につけられるものではありません。日々の積み重ねによって子どもに無理なく、自然な形で正しい生活習慣を身につけさせることが可能になります。

ただし、人気校や難関校を目指す場合は、さらに早い段階からの準備が望ましいとされています。具体的には、2〜3年前（年少や3歳の11月頃）から幼児教室に通い始め、基礎的な力を時間をかけて養う家庭も少なくありません。

年次別・小学校受験準備の年間スケジュール

小学校受験の準備は長期戦です。計画的に進めるために、年間を通じたスケジュールを立てておくことが重要になります。以下の表は、試験本番（年長の10〜11月）を見据えた理想的な年間スケジュールの一例です。

時期目安	やること	概要
年中4月～10月	情報収集・志望校選び	幼児教室に通い始める方が多い時期です。 季節行事を親子で体験し、常識問題への備えを始めたり、具体物を使って、数量や図形映像の問題の本質を理解する時期です。 時間の合うときは、模試も受け始めましょう。
年中11月～新年長3月	基礎固め・学校研究	月に1回程度のペースで模擬試験を受け、実力を確認します。 新年長さんになるまでに、年中で体験した生活常識や、具体物で身につけた知的能力を、ペーパー課題でも発揮できるように練習をする時期です。
年長4月～7月	応用期・受験校の決定	幼稚園や保育園でも年長さんになり、幼児教室では、本番レベルの問題に対策する時期です。 受験校を決め、受験する小学校の考査に合わせた学習やテストに取り組みます。 また、受験用の衣服や願書に添付する写真の準備もこの時期に済ませておくと理想的です。
年長8月～10月	総まとめ・出願	夏期講習に参加し、学習の総まとめを行います。願書の提出や入試説明会への参加など、手続きが本格化する時期です。 志望校の過去問に挑戦し、面接の練習も重ねて本番に備えます。 試験が近づいたら、当日の身だしなみを確認し、体調管理を徹底することが大切です。

※新年長：現在年中で、翌年4月から年長になるお子さま

このスケジュールはあくまで一例ですが、計画的に準備を進めることで、親子ともに余裕を持って受験当日を迎えることができるでしょう。

【科目別】小学校受験で問われる能力と具体的な試験内容

小学校受験の考査は、大きく分けて以下の4つの柱で構成されています。

学校側が見ているのは、単に「勉強ができるかどうか」ではありません。集団の中でどのように振る舞うか、指示をきちんと理解して行動できるかなどの非認知能力、小学校に協力的なご家庭であるかなども含めて、総合的に判断されます。

①ペーパーテストで試される【思考力】

ペーパーテスト（筆記試験）は、多くの私立・国立小学校で実施されます。試験官が問題文を読み上げ、子どもは絵や記号を使って解答します。主な出題分野は以下の通りです。

領域	概要	問題例
生活常識	季節の行事や生活マナーを問う問題	複数のイラストの中から「お正月に使うもの」を選んだり、季節が違うものを仲間外れとして見つけたりする問題 電車のマナーに関するイラストを見て、正しい行動を答える問題
数量	数を数える、足し引きする問題	皿に乗っているリンゴの数を数える問題 「右の皿と左の皿ではどちらのイチゴが多いですか」といった比較の問題
図形映像	同じ図形を探す、図形を回転させる問題	お手本と同じ形をした積み木の絵を選ぶ問題 複数の図形を回転させたものの中から同じものを探す問題
言語	語彙力や言語能力に関する問題	「しりとりで『リンゴ』から、できるだけ長く絵を線で結びましょう」という問題 「名前の最初の音が『か』の絵を選びなさい」といった問題
	話の内容を記憶して答える問題	「男の子が公園で3匹の猫に会い、そのうち1匹が白猫でした。男の子が会った猫の色は何色でしたか？」など、話の細かい内容を記憶して答える問題

ペーパーテストで大切なのは、出題される形を覚えて解くことではなく、何を問われているかを理解することです。

たとえば、観覧車の問題であれば、観覧車の問題の解き方をマスターするのではく、観覧車のゴンドラの並びは、たとえ輪が回転しても変わらないという円順列のルールを理解していれば、似たような回転テーブルの問題など、初めて見る問題でも応用して解くことができます。

②行動課題で評価される【非認知能力】

行動課題は、近年多くの学校で重視されている試験です。他の受験生とグループになり、勝敗のあるゲーム、勝敗のない集団活動（実施する課題が決まっている）、指示行動、自由遊び（実施する課題が決まっていない）などを通して、子どもの非認知能力が問われます。

この試験で見られるのは、単に「リーダーシップがあるか」ということだけではありません。初めて会うお友だちと協力して課題に取り組めるか、ルールを守って遊べるか、自分の意見を適切に伝えられるか、困っているお友だちを助けられるかなど、集団生活に必要なさまざまな力がチェックされます。

さらに、行動観察では基本的な生活習慣も見られています。「ありがとう」「どういたしまして」といったあいさつができるか、使ったものを片付けられるか、丁寧な言葉遣いができるかなど、家庭での様子が表れる場面でもあります。

また、待ち時間の過ごし方も評価対象になることがあります。順番を待つ間に落ち着いて座っていられるか、私語をせずに静かに待てるかなど、普段の行動が自然と現れます。保護者としては、日常生活の中で「人に迷惑をかけない」「公共の場でのマナーを守る」といった基本を、時間をかけて教えていく必要があるでしょう。また、保護者自身が交通マナーなどを守る姿を見せることが大切です。

③運動・巧緻性で測られる【身体発達の度合い】

運動テストでは、年齢に見合った身体発達や基本的な運動能力が身についているかを確かめます。私立小学校では通学時間が長くなる場合もあるため、日常を無理なく過ごせる体力が必要と考えられています。

具体的な課題としては、スキップ、ケンパ、片足立ち、マット運動、ボール投げ、縄跳びなどが挙げられます。高度な技術は求められませんが、先生の指示を聞いて正しく動けるかという「指示行動」の要素も含まれています。たとえば「赤い線まで走って、そこでジャンプしてください」といった指示を、きちんと理解して実行できるかが重要なのです。

また、巧緻性（こうちせい）テストでは、手先の器用さが評価されます。紙をちぎる、のりで貼る、ひもを結ぶ、ボタンを留める、服をたたむといった課題が出されることがあります。手先の器用さは、知的能力と正の相関関係があるという研究結果も出ていますので、そのような視点でも、出題されていると思われます。

巧緻性を高めるには、日常生活の中で手先を使う機会を増やすことが効果的です。お手伝いをさせる、折り紙や工作を一緒に楽しむ、ひも通しやビーズ遊びをするなど、遊びの延長で自然に手先の器用さを養うことができます。

④面接・口頭試問で見られる【日常生活】

面接は、多くの小学校受験で実施される重要な試験です。形式は学校によって異なり、「保護者のみ」「親子一緒」「子どもだけの面接」など、さまざまなパターンがあります。

【保護者に対してよく聞かれる質問例】

• 志望動機は何ですか
• お子さまをどのように育てたいとお考えですか
• ご家庭の教育方針を教えてください
• お子さまの長所・短所はどのような点ですか
• お子さまが最近成長したと感じることは何ですか
• 休日はどのように過ごしていますか
• 父親(母親)として、どのように子育てに関わっていますか
• 本校の教育方針についてどのようにお考えですか

保護者への質問では、志望動機や教育方針について、自分の言葉で語れるようにしておきましょう。具体的なエピソードを交えて答えられるように準備しておくことが大切です。

【子どもに対してよく聞かれる質問例】

• お名前と年齢を教えてください
• 幼稚園（保育園）の名前と、仲の良いお友だちの名前を教えてください
• 今日はどうやってここまで来ましたか
• 今朝は何を食べましたか
• 好きな遊びは何ですか
• 好きな食べ物と嫌いな食べ物を教えてください
• お家でどんなお手伝いをしていますか
• お父さん（お母さん）とどんな遊びをしますか
• 大きくなったら何になりたいですか

子どもへの質問は、日常生活に関する身近なものが中心です。自分の言葉で、自分の体験を語れるかどうかが重要になります。

面接では、ハキハキと話せるか、姿勢が良いか、礼儀正しいかといった態度も評価されます。これらも一朝一夕に身につくものではないため、日頃から意識して接することが大切です。

小学校受験のメリット・デメリットと家庭で話し合うべきこと

小学校受験をするかどうかは、家庭にとって大きな決断です。メリット・デメリットの両面をしっかりと理解した上で、家庭にとって最善の選択をすることが大切です。

小学校受験がもたらすメリット

小学校受験を経験することには、子どもの教育環境や将来に関わるさまざまなメリットがあります。

• 質の高い教育環境（独自のカリキュラム、充実した施設など）
• 中学・高校・大学への内部進学の可能性
• 受験準備を通じて子どもの思考力や非認知能力が伸びる
• 本人だけでなく、家族の力で受験結果が決まる

私立小学校では、各校が独自の教育方針に基づいたカリキュラムを実施しています。また、施設や設備も充実しており、図書館、理科室、音楽室、体育館などが公立小学校よりも整っていることが一般的です。

大学附属の小学校の場合、一定の成績を収めれば、中学・高校、さらには大学まで内部進学できる可能性があります。外部から受験するよりもハードルは低く、受験勉強に追われることなく、スポーツや芸術などの活動に打ち込むことができます。

また、受験勉強は決して無駄ではありません。ペーパーテストの対策を通じて論理的思考力が養われ、行動課題の練習で非認知能力、つまり「生きる力」が育まれます。勉強や学力という意味だけでなく、子どもの成長にとって貴重な財産となります。

小学校受験は、中学受験や大学受験に比べて、保護者の意向や、家族の力が必要になります。大学受験では保護者の力で合否を左右することはほとんどないとは思いますが、未就学児の受験である小学校受験は、家族の力で合否が決まるといっても過言ではありません。

小学校受験で考慮すべき注意点

小学校受験には、メリットだけでなく、十分に検討すべきデメリットや注意点も存在します。

• 経済的な負担（塾の費用、入学後の高額な学費など）
• 親子の時間的・精神的な負担
• 子どもに過度なプレッシャーを与え、勉強嫌いになるリスク

小学校受験には、幼児教室の授業料、模擬試験代、教材費、受験料など、準備段階で100〜300万円程度の費用がかかります。さらに、私立小学校に入学した場合は、公立小学校よりは高い学費が必要です。これに加えて、指定の制服やバッグ、学用品、通学費、場合によっては寄付金も求められます。家計に余裕があるか、長期的な視点で資金計画を立てられるかを慎重に検討する必要があります。

幼児教室に通うには送迎が必要で、家庭での復習や宿題のサポートも欠かせません。親の時間的負担は想像以上に大きく、共働き家庭では特に調整が難しい場合があります。

また、受験が近づくにつれて、親子ともにプレッシャーを感じることも少なくありません。「合格しなければならない」という親の焦りが、子どもへの厳しい叱責につながり、子どもは「勉強=つらいもの」と感じてしまうこともあるでしょう。本来、学ぶことは楽しいはずですが、受験のプレッシャーによって勉強嫌いになってしまっては本末転倒です。

志望校合格へ導く！家庭でできる小学校受験対策とおすすめ教材

小学校受験の準備を進める上で、家庭学習は欠かせません。幼児教室に通うことも大切ですが、家庭での復習や日々の積み重ねが、合格への確かな力となります。

ここでは、子どもの発達段階や志望校の決定状況に合わせて、家庭で取り組める具体的な対策と、おすすめの教材をご紹介します。適切な教材を選ぶことで、効率的に学習を進めることができるでしょう。

【年中向け】学習習慣の土台作りに

年中児にとって、まず大切なのは「学ぶことは楽しい」と感じられる環境を整えることです。「単元別ばっちりくんドリル」は、主に年中児向けの「基礎編」と、主に年長児向けの「応用編」があり、計数、図形、言語、記憶など、単元別に学習できます。苦手分野を克服したり、得意分野を伸ばしたりと、お子さまの様子に合わせて取り組めます。プリント学習の“はじめの一歩”として、無理なく続けやすいドリルです。

また、実際の入試問題を家庭学習用に発展させているため、オンラインストアに掲載中の「学校別対応表」を活用すれば、志望校に合わせた対策にもつなげられます。お子さまの様子を見ながら、まずは1日10分程度から始め、慣れてきたら少しずつ学習時間をのばしていくのがおすすめです。

単元別ばっちりくんドリル

【志望校検討中向け】幅広い領域をカバーするなら

まだ特定の志望校が決まっていない段階では、幅広い領域を総合的に学習できる教材がおすすめです。「領域別問題集」は、過去の出題傾向に基づき、頻出領域を重点的に学習できます。

基礎となる知識力・処理力、それを応用する記憶力・比較力、さらにそれらの力を使って論理的に答えを出す推理思考力へと、体系的な学習ができます。また、近年出題が増えている複数領域にまたがった総合的な問題も収録していますので、より実践的な対策ができます。

領域別問題集

【頻出課題】制作・巧緻性対策に

小学校受験では、制作や巧緻性を問う試験を課す学校も多くあります。ハサミの使い方、のりの塗り方、折り紙の折り方など、手先の器用さや、丁寧な作業ができるかなどが評価されます。

「作ってあそべる制作課題集」教材は、実際の入試で出題される制作課題を家庭学習用に体系化したものです。年少から取り組める「基礎編 うみへいこう」から「応用編 まちへいこう」「発展編 やまへいこう」と展開しており、ハサミ・のり・折り紙などの基本操作から応用まで、楽しみながら身につけられます。

作ってあそべる制作課題集

【志望校決定後】過去問で総仕上げを

志望校が固まったら、過去問を使った実践的な対策が合格の鍵となります。理英会の「そっくり問題集」は、出口調査をもとに首都圏・関西圏を中心とした私立・国立小学校の考査内容を精選した過去問題集です。

• わかりやすい学校情報
• 最新の入試問題を含む過去5〜8年間の入試情報
• ひとめでわかるイラスト表示（面接や考査（机の配置・行動観察・運動考査　等）の様子）
• 入試問題とそっくりなプリント課題
• ご家庭でできる入試体験課題

各学校の基本情報をわかりやすく整理しているため、学校研究にも役立ちます。さらに、過去5〜8年分の面接・考査の出題項目を確認できるので、「どんな準備が必要か」を具体的に把握しやすくなります。面接や考査の様子はイラストでも紹介しており、初めての受験でも当日の流れをイメージしやすい構成です。

また、実際の入試内容を家庭学習用に編集したプリント課題に加え、制作課題が出題される学校には「材料付きの制作課題対策」も収録している点が大きな特長です。
※制作課題が出題されない学校の場合は、「入試対策問題集」を収録しています。

志望校が決まったら、できるだけ早い段階で手に取り、計画的に取り組むのがおすすめです。過去問に触れることで、現在の実力と合格ラインの距離が見え、残りの期間で強化すべきポイントが明確になります。

そっくり問題集

小学校受験は家族で乗り越える長期プロジェクト

本記事では、小学校受験の基本知識から、準備を始める時期、具体的な試験内容、メリットとデメリット、そしておすすめの教材まで、幅広くご紹介してきました。

小学校受験は、単に試験に合格することがゴールではありません。受験を通じて、子どもの将来や教育について家族で真剣に考え、話し合う貴重な機会となります。準備の過程で子どもが努力し、成長していく姿を間近で見守ることは、親にとってもかけがえのない経験です。

受験は子ども一人だけの試練ではありません。家族全員で支え合い、励まし合い、時には悩みながらも前に進んでいく、まさに長期プロジェクトです。結果がどうであれ、この経験を通じて家族の絆が深まり、子どもが「頑張ることの大切さ」を学べることに、大きな意味があるのではないでしょうか。

お子さまの幸せを第一に考え、家族にとって最善の選択をしてください。この記事が、小学校受験を検討されているご家庭の一助となれば幸いです。

ご自宅で一緒に学べるドリルが多数！：理英会オンラインストア