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【インタビュー】単元別ばっちりくんドリル開発秘話!理英会による幼児教材の作り方

【インタビュー】単元別ばっちりくんドリル開発秘話!理英会による幼児教材の作り方

小学校受験に向けて、家庭学習用の教材選びに悩んでいませんか。数多くの教材が存在する中で、どれが本当に子どもの力を伸ばしてくれるのか、見極めるのは簡単ではありません。 「単元別ばっちりくんドリル」は、理英会出版が誇る小学校入試対策教材として、近年6年間で累計40万冊を超える圧倒的な支持を得ています。この実績の裏には、20年にわたる開発の歴史と、現場で培われた確かなノウハウがあります。 今回は、開発者へのインタビューを通じて、「単元別ばっちりくんドリル」がなぜ多くの家庭に選ばれるのか、その理由を開発の裏側から紐解いていきます。教材に込められた想いや工夫を知ることで、家庭学習の新たな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

インタビュアー:オニオン新聞社編集部
回答者:理英会出版商品開発室(北山・大森・古田)

目次

累計40万冊超!「ばっちりくんドリル」開発の原点

「ばっちりくんドリル ※」は、2018年から2023年までの6年間で累計40万冊を超える発行数を記録しています。この数字は、小学校受験を目指す多くの家庭から、確かな信頼を得ている証です。
※掲載している数値は旧版の実績です。2024年3月にリニューアルされました。

──累計40万冊を超えるヒット教材となったが、この反響をどう受け止めている?

北山:作成に携わった方たちが自信をもって作っていましたので、良いものは認めてもらえるのだという嬉しい気持ちです。

大森:当時主流だったB5版ではなくA4版を採用し、手書きではなくイラストレーターで描画したものを使うなど、細部にまでこだわりました。こうした「子どもたちにとって使いやすい教材にしよう」という思いが、ご家庭にも伝わったのではないかと考えています。
ばっちりくんドリルは最初44単元88巻からスタートしました。その後、実際の入試での出題傾向や現場の講師の意見を反映しながら、単元数を徐々に増やしていき、55単元110巻まで拡充することができました。

──そもそも「ばっちりくんドリル」を開発されたきっかけは?当時の幼児教材市場にどのような課題を感じていた?

北山:理英会の授業で「分野別単科ゼミ」というものがあり、そこで使用していたプリントを家庭でも取り組めるようドリル形式に編集したのが始まりだと聞いています。

大森:当時は今ほどインターネット市場も発展しておらず、書店での教材購入がほとんどでした。ご家庭にとってほぼ選択肢がなく、決まった業者の教材を購入するしかないという状況だったのです。
受験をするご家庭には、複数の選択肢から選べる環境を作ってさしあげたい。私たちが実際に幼児教室を運営する中で培った教材を世に出し、広く受験生を応援したい。そうした思いが形になったものが「ばっちりくんドリル」なのです。

20年のノウハウを結集!「良問」が生まれる開発プロセス

「単元別ばっちりくんドリル」が多くの家庭から支持される最大の理由は、各単元にバランスよく収められた「良問」にあります。では、この「良問」は一体どのようにして生まれるのでしょうか。

実際の入試問題を家庭用に発展させた構成

──「単元別ばっちりくんドリル」の最大の特徴である「良問」は、具体的にどのようにして作られるのか?

北山:開発プロセスについてお話ししますと、まず毎年の入試問題の内容や分析を通じて、学校側が求めていることを読み取り、それを反映するように作成しています。

大森:そうですね。実際の入試での出題内容と、それをクリアするために日々実践されている現場講師の意見、この両方を反映して教材作成に取り組んでいるのが、理英会ならではの強みだと思います。

北山:理英会では0歳から6歳までのお子さんを教える現場を抱えていますので、各年齢での到達度の設定やその調整が可能になっているんです。これは大きなアドバンテージですね。

──具体的にどのような分析を行っているのか、もう少し詳しく。

大森:特に重視しているのが、実際の入試問題の情報収集です。入試当日に受験生本人や保護者の方から考査内容をヒアリングする「出口調査」には、全勢力をかけて取り組んでいます。

北山:出口調査で得た情報は、毎年データベースに追加しています。たとえば「A校では今年、図形の回転問題が3パターン出題された」「B校では季節の問題で冬の行事について問われた」といった具体的な出題内容を蓄積していくんです。

大森:そのデータベースを分析すると、学校ごとの出題傾向だけでなく、全体的なトレンドも見えてきます。「ここ3年で推理思考の問題が増加傾向にある」「聞く力を問う問題のバリエーションが広がっている」といった変化を数値で把握できるんです。

北山:この分析結果は、志望校別の対策ゼミはもちろん、通常授業の授業プリントにも反映させています。つまり、教室で使われているプリントと、ばっちりくんドリルは、同じ入試分析データに基づいて作られているということです。

単元別ばっちりくんドリルは、長く使い続けられる教材であることを大切にしています。2024年3月の大改訂では、こうした蓄積データをもとに問題構成を大幅に見直しました。現在の単元別ばっちりくんドリルは、その改訂の成果が凝縮された内容となっています。

──「現場講師の意見」というお話があったが、開発者の方々は現場の先生方とどのようにコミュニケーションを取っているのか?

大森:理英会では定期的に講師会議を開いていまして、各教室の講師から「この問題は子どもたちがつまずきやすい」「この単元はもう少し段階を踏んだ方がいい」といった声が上がってきます。

北山:実際に授業で使ってみて初めて分かることってたくさんあるんですよね。「この問題、予想以上に年中さんには難しかった」とか「この問題は年長さんにはちょうどいい刺激になった」とか。

大森:そうした現場の生の声を、私たち開発側が直接聞ける環境があるのは本当に恵まれていると思います。教材出版と教室運営が同じグループ内にあるからこそできることですね。

北山:講師からは「保護者の方からこんな質問が多い」という情報も入ってきます。たとえば「家庭でどう教えたらいいか分からない」という声が多い単元については、解説をより丁寧にするなど、教材づくりに活かしています。

大森:また、教室用の教材は現場での授業を通じて継続的に磨かれていきます。その知見が、単元別ばっちりくんドリルの問題の質にも反映されているんです。教室というフィールドを持たない教材会社にはできないことだと思います。

──つまり、入試の出題傾向という「外部の視点」と、教室で子どもたちを教えている講師の「現場の視点」、両方を組み合わせて問題を作っているということ?

北山:その通りです。入試で求められることと、子どもたちが無理なく学べるステップ、この両方を満たす問題を作ることが「良問」の条件だと考えています。

大森:さらに言えば、理英会には20年以上の指導実績がありますから、過去のデータとの比較もできるんです。「10年前はこういう問題が主流だったけど、今はこう変わっている」という長期的な視点で分析できるのも強みですね。

北山:そうした積み重ねがあるからこそ、「ばっちりくんドリル」は単なる問題集ではなく、「確かな指導実績に裏打ちされた教材」として、多くのご家庭に選んでいただけているのではないかと思っています。

時代のニーズを捉えたリニューアル

──2024年3月のリニューアルでは、どのような入試トレンドを反映されたのでしょうか?

北山:学校側も毎年、切り口を変えた問題を出題してきます。その中でも「なるほど、そう来たか」と感心させられる問題や、受験生にぜひ取り組んでほしいと思う問題を、積極的に反映させています。
具体例を挙げますと、言語領域では変化が見られました。これまでは「りんご→ごりら…」のような一般的なしりとりの出題が多かったのですが、ここ数年、ものの名前を1音ずつ分解して考えるという、知識力に加えて推理力も必要な問題が増えているのです。今回の改訂では、このような問題のウェイトを増やしました。
また、「話の理解」のような、「聞き取って理解する力」を問う問題も増やしています。学校側が「聞く力」を重視していることは、昨今の出題傾向からも強く感じられます。

子どもの「やる気」と「実力」を育む教材の工夫

家庭学習を継続させることは、保護者にとって大きな課題です。「単元別ばっちりくんドリル」には、子どものモチベーションを維持しながら、実践的な能力を養成するための様々な工夫が込められています。

利用者からは、「他のドリルでなかなかやる気が出なかった子どもが、このドリルの絵を気に入って、進んで取り組むようになりました」という声も寄せられています。開発者たちのこだわりが、どのように家庭学習での効果を発揮しているのか見ていきましょう。

苦手克服と得意を伸ばす「単元別・レベル別」設計

──なぜ「単元別」という構成を採用したのか?家庭学習におけるメリットとは?

北山:これは個人的な考えになりますが、領域をまたいで出題される複雑な問題でも、その問題を構成している一つひとつの単元に対応できる力をしっかりつけていけば、十分に対応できると考えています。

大森:理英会の「領域別、単元別」という考え方は、実は小学校での学習領域、学習単元からきているんです。たとえば、小学生になったら理科につながる学習領域が、理英会では「自然科学」となり、さらにその下に「植物」「動物」「重さの推理」などの細かな単元に分かれています。

北山:もともと、小中学生の学習塾もグループ内で運営していましたので、高校受験や中学受験で行う対策手法が、自然な流れで小学校受験にも適用されていったという経緯もありますね。

古田:そうなんです。多くの保護者の方が「単元」を強く意識されているように感じます。幼児にとって入試対策は、小さなことの積み重ねですので、それが「単元を一つ一つクリアしていく」という意識につながっていくのではないでしょうか。

──教室や保護者の方々も、実際に「単元」を意識されているのか?

古田:はい。実際、教室では講師が「次は季節の問題をやりましょう」「置き換え問題は難しかったですか?」などと声をかけている姿をよく見かけます。

大森:保護者の方からも「平面構成の問題はありますか?」「話の記憶の問題はどこにありますか?」「重さの比較の問題はどこですか?」といった、単元を意識した質問をよく受けますね。

古田:単元別ばっちりくんドリルに限らず、理英会出版に限らず、小学校入試対策の基本は単元別だと思っています。単元学習は、まず押さえるべき必須項目なんです。

北山:だからこそ、単元別の構成は家庭学習でも効果的なんです。利用者からは、「得意な分野と苦手な分野を数冊ずつ購入して、調子がいいときには少し苦手な分野にも挑戦してみるように取り組みました」という活用法も報告されています。

大森:苦手な単元を集中的に克服したり、得意な単元を伸ばしたり、お子さまの状況に合わせて柔軟に使っていただけるのが、単元別構成の大きなメリットですね。

──「基礎編(年中)」「応用編(年長)」というレベル分けの意図と、効果的な使い方を教えて。

北山:基礎編については、学習した内容を確認し定着させるために、保護者の方と一緒に確認しながら、何周も繰り返し使っていただきたいと思っています。
応用編は基礎編の発展内容になりますので、基礎編の内容がしっかり定着してから、どんどん取り組んでいただければと考えています。
お子さまが学習内容を理解できる時期には個人差がありますので、保護者の方には焦らず、お子さまのペースを見ながらマネージメントしていただければ幸いです。

最後まで集中させる「筆記具指定」と「オリジナルイラスト」

──全ページに「筆記具の指定」を入れるという細かいこだわりには、どのような狙いがあるのか?

北山:幼児の筆圧や、出題内容に適した筆記具を指定しています。また、色の指定については、「最後までしっかりと指示を聞く」ことが求められる入試本番に向けての練習という意味合いもあります。 実際に利用者の方からは、「すべてのページに筆記具の指定があったので、最後までしっかり集中して聞く習慣がつきました」という嬉しいお声をいただいています。

──イラストを全てオリジナルで作成している理由や、子どものやる気を引き出すためのデザイン上の工夫は?

北山:はっきりとした線で、子どもでも視認しやすいタッチにすることを心がけています。また、問題の内容を正しく理解し推察できるようにするためにも、オリジナルイラストを使用することは非常に大切だと考えています。

大森:弊社では、自社でDTPオペレーターを抱えています。カリキュラマーが作成したプリントの手書きラフを、オペレーターがデジタルで描画するという体制です。内製化することで、レスポンス良く、イメージ通りのプリントに仕上げることができるのです。
また、時代の流れに伴って電話機の形が変わったり、横断歩道の形状が変わったりと、世の中の変化にも素早く対応できます。ばっちりくんドリルも、大量印刷に向いたオフセット印刷ではなく、小ロット印刷に向いたオンデマンド印刷を採用していますので、内容の変化による改訂作業にもすぐに取り組めるようにしています。

家庭学習の質を変える「音声学習」へのこだわり

小学校受験では、受験生がまだ読み書きができないことを前提としています。そのため、「聞く力」の養成は合否を分ける重要な要素となります。「単元別ばっちりくんドリル」では、この課題に対応するため、音声学習に力を入れています。

小学校受験で必須の「聞き取り訓練」

──小学校受験において「聞く力(お話の記憶など)」はなぜ重要?

北山:小学校では、今までよりも大人数の集団で活動することになります。先生が話したことに対して、適切な行動や速やかな反応をすることが求められます。そのためにも「聞く力」は大切だと、学校側が考えているのではないでしょうか。

大森:また、小学校受験では文字を読めることが前提ではありません。一部の学校ではひらがなを読ませる課題もありますが、基本的に問題内容は耳で聞き取ることになります。 利用者の方からは、「『お話の記憶』が苦手でしたが、おはなしペン ぴったの音声を使って克服することができました」というお声もいただいています。

「ぴった」で実現する本番さながらの実践対策

──音声学習を導入された狙いは?

北山:理英会では「ピンポンワーク※」という教材でいち早く音声学習を導入しており、音声ペンのノウハウを蓄積してきました。その知見を活かして生まれたのが「おはなしペン ぴった」です。

「おはなしペン ぴった」はお子さまお一人で操作できますので、保護者の方はお子さまの学習の様子をしっかりと見守ってあげる時間が作れるのではないでしょうか。

「おはなしペン ぴった」には、「単元別ばっちりくんドリル」全冊分の問題文が収録されています。これにより、ご家庭でも入試本番を想定した実践的なペーパー対策が可能になりました。

※ピンポンワークは理英会受講生の教材で、一般販売は行っておりません。

開発者が語る「家庭学習のベース」に込めた想い

──開発者として、「単元別ばっちりくんドリル」を通じて子どもたちにどのような力を身につけてほしいと考えているか。

北山:入試本番に向けての力を、しっかりと土台から積み上げていってほしいと願っています。そして入試後も、ばっちりくんドリルで学習したことが礎となって、どんどん知的な興味が広がっていけば嬉しく思います。

──これから小学校受験の家庭学習を始めるご家庭へ、メッセージを。

北山: 苦手な内容があっても、立ち止まったり、時には少し戻ったりしながら取り組めるのが「単元別ばっちりくんドリル」です。小学校入試に向けた家庭学習のナビゲーターとして、ぜひご活用いただければと思っています。

理英会出版は、学習塾(幼児教室)を同じグループ会社内で運営しています。作成した問題を、子どもたちが実際に解いている姿を直接見ることができる環境にあります。そのため、講師の視点からも、問題の質やレベル等について常に意見が上がってきますので、よりよい問題を生み出す土壌が備わっていると自負しています。

まとめ:確かな指導実績と入試分析から生まれたドリル

「単元別ばっちりくんドリル」は、単なる問題集ではありません。理英会の20年にわたる指導実績と、徹底した入試分析の結晶といえる教材です。入試傾向をしっかり押さえた「良問」を各単元にバランスよく収めているのが特徴です。基礎編と応用編を上手に組み合わせることにより、入試対策用教材として多くのことをカバーできます。

単元別・レベル別の設計により、苦手克服と得意を伸ばす学習が可能になっています。「オリジナルイラスト」と「筆記具指定」が子どもの意欲と集中力を引き出し、「音声学習対応」が家庭でも本番さながらの実践対策を可能にします。

小学校入試に向けての土台作り、家庭学習の確かな一歩として、「単元別ばっちりくんドリル」をぜひご活用ください。詳細なラインナップは、以下からご覧いただけます。

単元別ばっちりくんドリル